一手ご指南願おうか☆
最近、うちの四代目が「将棋」に凝っているんです。
学校で高学年のお兄ちゃんに教わってきたんだそうで、あの年頃の男の子にとって「ちょっと年上のお兄ちゃん」って特別な存在なんですよね^^
尊敬というか憧れというか、お兄ちゃんの言うことはよく聞いて、すぐに覚えて☆
帰ってきて夢中になって将棋の話をしてくれました^^
それはいいのですが、次に言った言葉が
「パパも将棋できる~?四ちゃんが教えてあげようか!^^」
できる~?・・・だと?
チャンチャラだ・・・ちゃんちゃらおかしいぞ四

これでも小学校時代は『穴熊囲いの三代目』と異名をとったパパにむかって「教えてあげようか」だと!?(穴熊・・・知ってます?w)
ようし!そこまで言うなら一手ご指南願おうか!
それでは!!ここから始まる親子真剣勝負wの行方は
このすぐ下の「続きを読む」から、
はじまります☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
将棋・・・なにもかも皆なつかしい・・・。
三代目が子どものころは「釣り・将棋・コマ廻しは男子のたしなみ」みたいなところがあって^^;;(昭和の話ですね・・・遠い目)
ある時期など、道端で友達とばったり出会えば、そこで折りたたみ将棋盤(木製)を取り出して、どこぞの軒下で一局、なんて場面がよくありました。(今の子のカードゲームみたいな感じ☆)
けれどそれから幾星霜・・・駒も盤もどこへいったのやら。それどころかルールだってちゃんと覚えているかどうか・・・。
かつての『穴熊囲いの三代目』もはなはだ心もとないことでした^^;;
ようし四!この父と戦いたくば、まずはその決意のほどを見せてみろ!
とまぁ、将棋盤と駒を自分で作ってみろって言ったんです☆
買ってあげるのは簡単なんですけど、四が面倒くさがって作らなかったら、こちらもそれくらいのテンションで相手をしてあげればいいか、とww
ところが!
数日して

おぉ!これは!なかなかいいじゃないか!

これは、かなり将棋に想いを持ってるな四^^
よし!それじゃあこちらも真剣にお相手をしようか☆
・・・それでね。
ひさしぶりに指してみるとこの将棋ってやつは、理屈ぬきで面白い!
不安だったルールの記憶もあっという間に蘇ってくるし、二手、三手先を読んでの戦いは本当にスリリング☆
お姉ちゃんもあっというまにルールを覚えて観戦を楽しんでる始末^^;;
四も二、三日で飽きるかと思っていたのですが、毎晩一局、もう一局と10日以上。
これだけ楽しんでいるなら、きちんとした将棋盤を買ってあげようかと思ったんですよ。
四のお手製もいいんですが、やっぱり駒を指で持ち上げてパチっと打ち下ろす快感を教えてあげたくて☆
そしたら四のやつが言うんです。「買わないでいい!これでいい!作ったのでいい!」ってw
気持ちは分かるな~。「手作り」って出来のよしあしにかかわらず「愛着」が湧いてきちゃうんですよね☆
でももう少し、指しやすい駒をあげたいし、四のがんばりにも応えたいし・・・。
よしっ!
やってみるか!

そんなわけで毎晩、店が終わってから少しずつ


パパ、作り始めました。厚紙でwww


もっとちゃんとした道具が欲しい^^;;;
本当はこういうの・・・


苦手なんですww
なんとか駒はそろいました^^;;(なんど投げ出そうと思ったことかw)
さてお次は将棋盤。
まずは厚紙を木肌色に印刷して、その後マス目を入れます。
それでそれを張り合わせて・・・

さてここからが呉服屋の真骨頂!(ってほどでもないですがw)
将棋盤に重厚さを持たせるために




完成☆
やっとできた・・・四の気持ちがわかるな~

こうしてしみじみ眺めて見ると・・・。
ん?
あ、駒を木肌色で下塗りするの忘れてた!
・・・
ま、いっか!

この将棋盤を見た四代目の喜んだこと!こんなの誰も持ってないよ!って^^;;
ゴールデンウィークにもどこにも連れていってあげられなかったけど・・・
こうして毎晩四と二人でパチリ、パチリと真剣勝負。
将棋は礼に始まり礼に終わる。「よろしくお願いします」「ありがとうございました」と言いながらも
負けると目を真っ赤にして涙をためて悔しがる四がかわいくて^^;;
勝つと大喜びでママに報告に行くし☆
あ、そうそう!
三代目、ただ普通に将棋を指すのもいいんですが。
ついこういうコトをしたくなってしまって^^;;

国とり合戦ww
四代目は伊達政宗、三代目が織田信長ということにしてw、勝ったほうが自軍の色(四が赤。三代目は黒)で塗りつぶしていくのですが、
現在

さらに寝る前には、その日の勝負を「将棋物語」にして三代目が話すんです(これがまた大変でww)。
「殿!ご自分で飛び出してはなりませぬ。大将がおひとりで勇むとはなにごと!
家老の金爺、銀爺の止めるのを振り切り、若殿はひとり敵軍の真っ只中へ!」
「獅子奮迅の活躍も多勢に無勢、ついに若殿も最後・・・と、その時!
お引きください若!ここはこの角之進にお任せを!いざ早く!」
なんて感じで勝負の反省会ですね^^;; 最後まで楽しんじゃってますw
・・・
四、パパもね、君くらいの時に、君のおじいちゃんと将棋を指していたよ。
たぶんおじいちゃんもひいおじいちゃんと指していたんじゃないかな?
もしかしたら何百年も2、30年毎に同じ親子の光景が繰り返されていたのかも知れないね。
君もいつか、君の子どもと将棋を指すのかなぁ。
その時のために、パパの得意の「穴熊戦法」を君に伝授しておかなくっちゃね☆
