大好きな時間☆

みなさま、本年もよろしくお願いいたします。三代目です

おかげさまで本当に賑やかで忙しい年末年始でした^^;;
大晦日も元旦もなにも、ずっと休み無く営業していました

門前町・下町商店街の店の宿命みたいなものですがw
なんといっても

お正月休み&すぐ後の三連休でたくさんのお客様においで頂きました^^ありがとうございます。
さて、
うちのお店は呉服屋ですので、いらっしゃるお客様はどちらかというと(というより大部分が)女性の方になるのですが^^
それでもやっぱり男性のお客様もお見えくださります☆
お着物が大好きでご普段から着物をお召しの方。ゆかたや作務衣をお求めにいらっしゃる方。様々なのですが、三代目が感じるところでは、女性より男性のほうが、呉服屋を利用なさる理由がいろいろで面白いんです^^
例えば・・・

これは「新モス」という布地でして、和裁にはもちろんですが、昔は運動会のタスキなんかを作ったりするのにご家庭でもよく利用していた物なんです。
今ではご利用も少なくなり、それに伴いこの新モスを置いている店も少なくなってしまいました。
この新モスを毎年お求めにいらっしゃる方に、漁師さんがいらっしゃるんです。もちろん男性です^^
もうけっこうご年輩の旦那さんなのですが、この新モスで「漁旗」をつくられるんだそうです☆
ですから色とりどりの新モスをお求めになっていかれるんですよ^^
ところで、三代目はこういった「ちょっとご年輩の旦那さん」のお話を聞くのが大好きなんです☆
今日はそんなお話になります☆
それではこのすぐ下の「続きを読む」から
はじまります♪^^
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
三代目、ちょっと失礼な言い方になってしまいますが「おじいちゃん」のお話が大好きなんです^^
先ほどの新モスの旦那さんは横浜の柴というところの漁師さんなのですが、
この方の他にもご年配の漁師さんのお客さんがいらっしゃいます。

ご年配ですが明るくてダンディーで♪
漁師さんのお仕事も一段落ついたからって、和服を楽しもうかなって。それもちょっと粋な感じに。
三代目、商売もそこそこに、お茶をすすめながら旦那さんのお話を聞くのが楽しくて☆
いえね、特に何でもない話しなんですよ^^
でもね、旦那さんと話していると、最初はお天気の話しからはじまって
それがだんだんといろんな所に脱線していくんです☆
船長って呼ばれるより船頭って呼ばれるほうがうれしいね!とか。
相模湾の魚は日本一だね。その中でもやっぱり腰越だな!とか☆
あの辺りの飯屋で「○○丸」の~から聞いてきたって言えばみんなサービスしてくれるから今度行って来い!とかね♪
腰越って漁港はおいしい「しらす」でも特に有名なのですが
三代目、漁師さんや農家の方が「うちの~は日本一だ!」って言う言葉を聞くのも大好きなんです^^
ご自分の仕事や地元に愛情と自信を持っているから出てくる言葉だと思うし、そういう時は本当に「日本一」の味に感じちゃうんです☆^^
話しは色々で、時には源平記の義経が頼朝に拒絶されたときの「腰越状」の話しなんかも出てきて、聞いているこちらはもうワクワクです^^
旦那さんは腰越の住人らしく義経には同情的で
「あれは義経が本当にかわいそうだった」
なんて見てきたように感情をこめておっしゃるんですよ☆^^
腰越っ子の旦那さんからそう聞くと、妙にリアルティーがあって楽しくて楽しくて♪
そんな旦那さんがお土産に

しらすとたたみいわしを持ってきてくださった時も
「○○あたりじゃ5枚でいくらだけど、腰越じゃおんなじ値段で10枚買えるぜ。そんでこっちのいわしの方が新鮮でうまいんだ。買うなら~の店で買いな!味が違うから!」なんてひと講釈してくださるんです☆^^
もう楽しくって^^
旦那さん、まだまだ元気に、でも無理せず船をだしてくださいね♪
そしてもうお一方☆
こちらは

長い間、ある学校の用務員さんを勤めてらっっしゃった旦那さんです。
(この年代の方って帽子を愛用している方が多いのもまた素敵ですね☆)
ひたすら誠実にお仕事をなさってこられた方なのですが、実は^^
「銭湯の人気スター」なんです♪
民謡をなさってる方で、もうだいぶご高齢だと思うのですが、今はあちこちの大きな銭湯でひっぱりだこだそうです☆
この方のお話も含蓄があって、伺っていてとても為になるし楽しいのですが
三代目が先日感心したのは
「あたしはこの歳になってはじめて『七色の声』をだせるようになった」
「やっぱり精進を続けなくちゃいけないね」
っておっしゃったことなんです。
『七色の声』っていうのはたぶん、音階とかそういうことだと思うのですが、実際にちょっと歌ってくださって^^;;
とてもきれいなお声でしたよ♪
失礼ながらこのお歳になっても、芸に終わりは無いとばかりに日々励んでらっしゃる姿に感動してしまったんです。
なんといいますか、このお二方ともこれまでただ黙々と仕事をしてきた方たちだと思うんです。
ご自分の仕事をひたすら真面目に続けてこられて、そして家族を養ってきて、大勢の同世代の方々と同じようにこの国を支えてきて、
そしていま余暇を得て、飲みに行くときのちょいとしたお洒落に凝ってみたり、民謡を楽しんでみたり・・・。
三代目はこういう「目立たなくてもちゃんと人生を歩んできた」旦那さんが大好きです☆
こういう旦那さんからお話を聞く時間が大好きなんです☆
旦那さん、いつまでもお元気で、いつでも遊びにいらしてくださいね。
そしてまた楽しいお話をこの三代目に聞かせてくださいね。
この旦那さん方のような男になりたいなぁ、って思う三代目でした☆
(お正月の風景とか年明けらしい記事を書くつもりだったのに、全然ちがう話しになってしまいましたwwごめんなさい
