パパ、お話して!☆その1

こんにちは三代目です☆
どこのご家庭でもそうだと思いますが、小さなこどものいる家庭はとかく賑やかなものですね。それも朝から晩まで^^;;
我が家もご多分にもれず、それはそれは賑やかなのですがw
そんな一日も、この声が聞こえるとそろそろ終幕となります。
『パパ、お話して!』
三代目には小学生のお姉ちゃんと幼稚園の四代目がいます☆
三代目は仕事を終え家に帰ると、それこそ休む間もなくと言っていいくらい二人のこどもと遊ぶんです^^;;
ヒーローごっこにお人形ごっこ、お姫さまごっこやおままごと、トランプに、なぞなぞ、しりとり・・etc
「ごっこ遊び」の名脇役ぶりや、「トランプやオセロ」での負けッぷりなんか、それはもう誰かに表彰してもらいたいくらい上手なんですよww
三代目はお休みがない分(つまり学校の休日にどこにも連れていけないぶん)、毎日のこのサイクルだけはできるだけ崩さないようにしているんです。
そしてこども達はだいたい夜9時頃には眠たくなりお布団に入るのですが
その時に必ず、三代目がふたりに「お話」をするのが我が家の習慣になっているんです☆
我が家の「お話」には二つのタイプがあります^^
一つは、三代目が絵本や物語を読んであげる「絵本やさん」☆
もう一つは、三代目が勝手に創作したお話を聞かせてあげる「お話やさん」☆
今日のこの『パパ、お話して!☆その1』では、まず「絵本やさん」のことを書かせて頂きますね^^
それでは!このすぐ下の「続きを読む」から、
はじまります♪^^
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
こどもに絵本を読んであげる、なんて珍しいことでもなんでもなく、どちらのご家庭でもなさっていることだと思います^^
絵本って素敵ですね☆
あんなに心の栄養になってくれるものってそうそう無いんじゃないでしょうか?^^
こどもに読んであげたいのか、自分が読みたくて読んでいるのかわからないくらいです^^;;
さて、三代目の絵本の読み方にはひとつだけ特長があるんです☆
それは、三代目(つまりパパ)が絵本を読むのではなくて(いえ実際には読むんですけどねw)、
あるキャラクターがこどもたちに絵本を読んであげる、という設定なんです。
そのキャラクターとは・・・
『たのしい絵本やさん』ww
こどもたちの「絵本やさんになーれ!」という呪文がかかると
「あぁぁ~・・・」とパパがクルクルとまわりw「たのしい絵本やさん」に変身してしまうのですww
いえ、これには(自分なりの)理由があるんですよ^^;;
例えば、紙芝居。
紙芝居はそれだけを「むきだし」で読んでも楽しい物ですが、紙芝居をいれる額、つまり「舞台」があると楽しさが段違いになりませんか?^^
これから始まる紙芝居の世界にこどもを集中させてくれ、そのお話が「きちんとした」ものというふうに無意識に感じさせてくれる思うのです。
パパの「たのしい絵本やさん」というキャラクターは、紙芝居でいう「舞台」にあたると思うんです。
こどもたちとパパとは、その直前までずっといっしょに遊んでいます。
そこで「生身のパパ」が絵本を読み出すと、それまでの時間と連続したままになってしまうんですね。
つまり、直前までの遊びの興奮状態を引きずっていたり、遊び相手のパパにちょっかいを出してお話に集中できなかったり・・・。
それが!
「たのしい絵本やさん」に変身することでね!
それまでの遊びとくっきり線引きができるんです。
「寝る前の最後のセレモニー」が始まるんだ!ってお話に集中してくれるように感じるんです☆
「むかーしむかし、あるところに・・・」ってお決まりのフレーズで一瞬にしてお話の世界に入り込んじゃうのと同じような感じかもしれません。
読み手である三代目もこれによって、なんというかすっかり役に入ることができるんです。
もうね!
「主題歌」まであるんですよ^^;;;(しかも振り付け付きw)
『あぁぁぁ・・・』でパパがクルクルと回りながら絵本やさんに変身するとね
♪たのしっい 絵本やさん やぁてきた~♪
♪じゅーえんもって あそびに き・て・ね♪
この歌を三代目が踊りながら歌うんですww こどもたちも一緒に^^;;(どうでもいいことですけど、振り付けは腕と首だけになってますw布団に入りながらもあるので)
この『たのしい絵本やさん』は人形(という設定)なのです^^;;
しかもおんぼろの。
こどもたちがネジやぜんまいを回してあげると動くのです^^;;
おんぼろですから途中読み間違えたりすると、「ププー!ピプーピ!ガクン」って首をうなだれて動かなくなってしまうんですw
そういう時は、すぐこどもたちがガチャガチャガチャとネジやぜんまいを回してくれます☆
パパ、お姉ちゃん、四代目、それぞれの頭の中にそれぞれの「絵本やさん」のイメージがあるらしく、
三代目のなかではピノキオみたいな木でできたからくり人形。
こどもたちは、ブリキのゼンマイ人形やロボットみたいに^^
共通してるのは「とにかく古くてオンボロで、でも優しい」ってことみたいです☆
絵本やさんは絵本を取り出すと、ちょっとカン高い声で「声を選んでね♪」と言います。
そして毎回4つくらいの朗読声のサンプルをだすんですw
しゃがれた声、がなるような声、かぼそい声、そしてパパの声。
その一々にこどもたちは「ダメー!ダメー!」そしてパパの声のところで「それっー!^^」って☆
ここまでしてから、やっと絵本を読み始めるのですがww
何年もやってますとね、「たのしい絵本やさん」の世界も広がりを見せてきて^^;;
ライバルなんかも登場するんですよw
おんぼろで旧式ですぐにこわれちゃう、ちょっと哀しげな「たのしい絵本やさん」に対して
ものすごく高性能で幾つもの声をだせて、でも高慢チキなロボット「スーパー絵本やさん」ww
世界で一番古い、ベテランで職人気質の「むかしの絵本やさん」
(この絵本やさんの歌は、♪たーのしいスッチョンチョン! 絵本だぁスッチョンチョン!♪ですww朗読の声は選べず、ちょっとぶっきらぼうな声しかだせません^^;;)
絵本やさんワールドの設定では、スーパー絵本やさんは世界中のこどもに大人気。
オンボロのたのしい絵本やさんは、お姉ちゃんや四代目に「きみたちもスーパー絵本やさんに行かなくていいのかい?どんな声でも読んでくれるよ。ボクなんかおんぼろだし・・・」と水をむけるのですが
「たのしい絵本やさんじゃなきゃヤだ!!ネジまいてあげるからご本を読んで!」と、あくまでも旧式の『たのしい絵本やさん』をご贔屓にしてくれています☆
マッチ売りの少女なんかを読んでいるときは、時には絵本やさんは泣いてしまうのですが^^;;
そんな時は「絵本やさん、かなしくなっちゃったの?○ちゃんもかなしいけど泣かないで」とやさしくネジを巻いてくれます・・。
お話の途中で寝てしまう時もあれば、「絵本やさんありがとう」って言ってからスースーと寝入る時もあります。
一見こどもだましのようにも見える『たのしい絵本やさん』ですが、幼稚園生の四代目だけでなく小学生のお姉ちゃんも、なんの違和感もなく自然に受け入れてくれているのには、我ながら不思議な思いがします。
今晩も、「絵本やさんになーれ!」の呪文が我が家の寝室に響くことでしょう☆^^
・・・
いつか そう遠くない将来
きみたちがもう少し大きくなったとき
きみたちを眠らせてくれていた「たのしい絵本や」さんは
今度はきみたちの思い出のなかで眠りにつくことでしょう
おんぼろでドジで でもきみたちのことが大好きで仕方なかった「たのしい絵本やさん」は
きみたちの記憶の底で眠りについたまま だんだんとホコリをかぶっていくでしょう
そして時がたって 君たちが 今度は自分のこどもに絵本を読んであげる日がきたときに
記憶の中で眠り続けていた「たのしい絵本やさん」を思い出してくれたら
そのときは どうぞまた絵本やさんのネジを巻いて起こしてあげてください
ネジをまく一巻き一巻きが 絵本を読む一声一声が
実はこどもよりも 親である自分を幸せにしてくれているのだということに
きっときみたちは気がつくことでしょう
でも それはまだまだずっと先の話・・・
いつか 役目を終えて眠りにつくその日まで
「たのしい絵本やさん」はこれからも
きみたちに絵本を読み続けていくことでしょう
心をこめて

(その2、「お話やさん」編はまた近いうちに書かせて頂きます。よろしかったらおつきあいくださいね☆)
