神田京子さん「にぎわい座」後編☆

お待たせしました☆
『前編』に引き続いての『後編』です♪
三代目の大事なお得意様でもある

ただいま人気爆発中の

その京子さんの独演会が去る7月29日に横浜にぎわい座にて開かれました☆
前編では「講談」というものについて、はなはだ不十分ながら説明をしたところで時間となってしまいましたが、
いよいよ神田京子独演会「安政三組杯(アンセイミツグミサカズキ)」第三話の開演です☆

満場の拍手!人気ありますね~☆
この日は小学生のお子さんから、ご年配の方まで幅広い年齢層の方がみえていました^^
『許可のない撮影はご遠慮ください』とのアナウンスが流れます・・・が
三代目は許可を受けておりますのでご安心を♪

面白おかしく話してくれます

京子さんに代わって三代目が、あらすじを申し上げますとこの「安政三組杯」!
明治時代の大人気講談師、松林伯円が当てに当てた(大ヒットさせた)噺でございまして・・・
時は江戸安政のころ、絶世の美女、津の国屋お染と、その恋人の杉田大蔵、そして与力の鈴木藤吉郎。この三人の恋のさや当て、人生の流転を語った物語。
大金持ちの「津の国屋」のひとり娘、お染は美人の呼び声も高く、羽子板のモデルにもなり江戸中から「羽子板娘」としてもてはやされていました。(今でも毎年、人気スターの羽子板ができるとニュースになりますよね^^)
このお染に大名の佐竹の殿様が心を奪われ、お染を無理やりにソバメにしてしまいます。
この境遇のお染を救い出したのが、かつて津の国屋の丁稚(でっち)であり、現在は上野宮さまの側用人(執事)になっている杉田大蔵なんです。
(余談ですが上野宮は「ウエノノミヤ」つまり「輪王寺一品親王殿下」のことで、決して『♪千葉の南のイイとこ日記♪~南房総~』のtommyさんが喜びそうな「上野の飲み屋」ではありませんww)
上野宮さまのご威光を借りて、佐竹の殿様からお染を救い出した大蔵。
そしてお染と大蔵は恋におち、二人は三年後の結婚を誓いあっていったんはそれぞれの生活に戻ることになりました。
・・・ここまでが前回、前々回までのあらすじです☆ たぶんあってます^^;;
ところで今回の第三話、こちらは第一席~三席に分かれているんです。
それぞれの長さは30分ほど。一席ごとに小休止がはいります^^
じ・つ・は・・☆
はじめはこの記事、噺のすじを紹介することはせずに「神田京子さんがこんな風に活躍してましたよ~!とても素敵でしたよ~!」っていうことだけを書こうと思っていたんです。
・・・でも前編でのみなさんのコメントが「三代目がそんなに面白いっていう講談ってどんなものなんだろう?」と、講談そのものに興味を持っていただいたようなので☆
不要領ながらも、噺の内容にも触れさせて頂く事にしました。お付き合いくださいね

第一席。乳母や、母親と豪華な別荘で暮らしているお染のところに3人組の泥棒が入ります。
ところが絶世に美女にして絶世のおてんば娘のお染は、この三人組を手玉にとって一緒に酒盛り、朝まで大盛り上がりに楽しみます。


噺に引き込まれていきます☆
朝日が昇るまでお染と酒盛りをしていた三人組は、とうとう捕まってしまい牢屋へ入れられてしまします。
そして運命の第二席!
まぬけな泥棒三人組が入れられた牢には大悪党「お猿子嘉吉:オサルコカキチ」がボスとして君臨していました。
新入りの三人組からお染のことを聞いた嘉吉は、まだ見ぬお染に思いを募らせます。
そして、その年の暮れ!!刑期の終えた嘉吉はさっそくお染のいる別荘へ・・・
そこで悪党嘉吉はお染の母親を・・


涙をぐっとこらえ、様々な気転をこらしお染は・・・嘉吉を殺し母親の仇をうちます!
正当防衛が認められたお染はもちろん無罪。母親の仇をうった美女として、いままで以上の人気者に!!
・・・ですが
自分が原因で母親を殺され、仇をうつためとはいえ、人をあやめてしまったお染の心は深く傷つき・・・
世をはかなんで、出家して尼になるかと思いきや!!
お染あらため小染として芸者デビューしてしまうのですwww
決してお金や暮らしの為に芸者になったのではなく(大金持ちですからw)、世の中を面白おかしく、あっはははと過ごしてやろうとの芸者デビュー☆
気に入らない客には会釈もしなきゃ酌もしない(この文章三代目が考えているんですが、われながらウマイなぁ・・・えっ、そんなことない!?ww)、ツンデレ芸者のできあがり☆
そのツンデレぶりがたまらんと、

小染の人気はうなぎのぼり♪
と、ここで第二席のおわり。
中入り後、いよいよ今夜のクライマックス第三席でございます☆

~中入りですので、この日の三代目の夕飯をご紹介www~
にぎわい座のある「野毛」地区は横浜の庶民の飲み屋街として昔から栄えています^^
今でも約500軒がノキを連ね、酔客のパラダイスになっています☆
独演会の終了後、三代目がいったのが・・・


名前がいいでしょ?


この日は二代目といっしょだったのですが(親子で行ったんです^^;;)
二代目はお酒と


腹ペコ三代目は、「パリー」名物の

野毛に行ったら、ぜひパリーにも足を運んでみてくださいね☆ くじらもトンカツも絶品です♪
~ 中入り終了www ~
さていよいよの第三席!!

芸者になった小染の浮名は江戸中に広まり、上野宮さま側用人としてますます出世の道を登っていた杉田大蔵の耳にも入りました。
夫婦の約束を交わしていた大蔵はビックリ仰天!小染のもとに駆けつけます!
小染!なんという姿に・・・さぞつらかったろう、すぐに私が見受けしてお前と結婚しようじゃないか。
と真心を見せる大蔵に小染は・・・
「あぁ、しばらくあわない内に一段とご立派になられて。ハッ!もしかしたらこんな私が夫婦になったら、杉田さまの出生のお邪魔になるんじゃないかしら?いえそうよ!そうにちがいないのよ!私なんかがソバにいちゃいけないんだわ・・・もうこうなったら杉田さまに嫌われてやる~!!」と血迷ったとしか思えない考えに陥ります^^;;
ところが冷たくあしらわれた大蔵は、それでは客として毎日通おう、だから他の男を客にとることはしてくれるなよ!!と毎日毎日、小染のもとに通いつめ、大金を使っていきました。
半端でない大金を小染との遊びにつぎこんだ大蔵は、しまいには上野宮さまのお金を使い込んでしまいます。
ところがここに、小染に熱をあげている一人の男、与力の鈴木藤吉郎がおりました。
地位も権力も金もあるこの藤吉郎。(イーナァww)
しかしツンデレ小染はなびきませんww
調べてみれば、上野宮の側用人、杉田大蔵と良い仲とか・・。
嫉妬メラメラ藤吉郎。手下を使って探った結果!
杉田大蔵の使い込みが発覚!!

大蔵はお役ご免、江戸を離れることになりました。
再起を目指して、しかしあてどもなくさまよう大蔵と、今回の傷心を癒すため箱根へと旅立つ羽子板娘の小染。
そしてその小染を今度こそ我がものにしようと追いかける与力の藤吉郎!
はてさて、この三人の人生の歯車がこの後いかにして絡み合っていくのか!?
お染と大蔵の恋は成就するのか・・・それともやったね藤吉郎!明日はホームランだ☆なんて結末になるのか!?
それはまた、次回の第四話に続くのです☆
以上、安政三組杯第三話の講釈でした♪
割れんばかりの拍手の渦☆

三代目もお花を用意してきたのですが、開演前に渡していました☆
次回はこの時に渡そうっと! お菓子にしようかな~♪(リクエストありますか?京子さん

京子さんの講談はテンポもよく、笑いも豊富で、客席との一体感も絶妙でまさにアッという間の二時間だったのですが、
続きをきくのはまたしばらく先のお楽しみ☆
ゆっくりと・・ゆったりと・・スローライフな楽しみ方。
時間をかけて楽しんで、理解して、味わっていく・・・
こんな演芸って素敵でしょ?


・・・今回は人さまの舞台のことなので、なるべく間違いのないよう全力で書きましたww
御静聴?本当に感謝します
