女流剣士☆

すらりとした細身の剣を背負うその姿、匂い立つばかりの乙女の凛々しさ。

乙女の護剣は相州無銘。長さは二尺、反りはあくまで浅く平造り。

代々の誉れは高きその紋は、十はいうにおよばず五の一に、数えられたる丸に片喰(カタバミ)。

唇をかみ締め振るうその剣が、断つは未練か、かなわぬ恋か!
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あぁ、楽しかったw
実はこの美しいお嬢さんは、お針子さん(和裁士)の卵さんなんです☆
三代目がすっかり(でたらめのw)講談調に酔ってしゃべっていた「刀」「剣」は、
和裁で使う「尺ざし」という「ものさし」だったんです。


尺ざしは普通、竹製で巾は約1.5cm。種類は長さによって「一尺」「二尺」(時には三尺も?)に分かれています。
このお嬢さんの尺ざしは「二尺ざし」で約76cmの長さがあるんですよ☆
この緑の「尺ざし入れ」はご自分でつくって、紋もご自分で染めたんだそうです!

こんな風にお洒落で、肩にかけられる尺ざし入れは初めて見ました♪
そして感激しました♪
物づくりを志す人は、その道具も愛し、大切にしています。
尺ざしは着物作りに欠かせないとても大事なアイテムです。
このお嬢さんは本当に愛着をもって「自分を助けてくれる道具」を可愛がっているんだなあという事が伝わってきました。
幸せ者の「尺ざし」も、きっとご主人の心に応えてくれることでしょう☆
こういう方に支えられて、こういう方々によって日本の着物文化は守られ受け継がれていくんだ!と教えられ、頼もしくなってしまった三代目でしたとさ♪マル!