シアワセモノ☆

「お兄さんはお坊さんでしょ?」
天気の良いある朝、川沿いを犬と散歩していると、男の子にこう言われました。
『ん?違うよ』
「だってお坊さんの格好してるじゃん!」
お坊さん?あぁ、作務衣を着てるからか

でもまぁ、『お兄さん』と呼ぶなんて見どころあるぞ、少年!www
その少年は小学校の高学年くらい。小さな妹と弟を連れています。
妹と弟は三代目の犬にじゃれています。
『お坊さんじゃないよ。商店街の着物屋さんだよ。こんなに花を集めてなにしてるの?』
男の子の足元には


シロツメクサがいっぱいです。
「いま妹たちに摘んでこさせたんだよ!妹たちが摘んでる時は俺は休んで、これから俺の仕事なんだ!俺はつくる人だからね☆」
と言うなりせっせとせっとと手を動かし始めました。
すると・・・見るみるまに!

すごい!すごい!!
きれいな「シロツメクサの首飾り」です!
『すごいじゃん!君、とっても器用なんだね!』
すると男の子は、へへん!と照れっ!の中間のような表情で言いました。
「俺はおじいちゃんとお父さんの跡取りだから!おじいちゃんはもっともっと上手なんだよ!」
おじいちゃんの事が大好きなんだなぁ

おじいちゃんは竹細工が上手なんだ!とかチャンピオンなんだ!とか「おじいちゃん自慢」が続きます☆
ふふ、チャンピオンの孫の首飾りか^^

三代目をお坊さんと間違えたのも、きっとおじいちゃんとよくお寺さんに行ってるからなんだろうなあ^^
朝から妹、弟の面倒もみてえらいな坊や!
すると、小さな妹さんが三代目の犬に

あは☆かわいい首飾りだね!
それを見たお兄ちゃん、職人魂に火がついたのか、竹細工チャンピオンの孫の血が騒ぐのか
「ダメダメ、そんなんじゃ!こうやるんだよ!」
あっという間に!


こんなに素敵な首飾り見たことないね☆
3人ともワンコと遊んでくれてます。川におっことさないでねww
さて、そろそろ戻らないと店に遅刻しちゃうw
『じゃあお兄さん(w)そろそろ帰るよ。川の中に入っちゃだめだからね』
「わかってるって!あ、これワンちゃんの首飾り、プレゼントだからね!大事にしてね!」
小さなアーティスト特製の『シロツメクサの首飾り』もらっちゃいました♪
「ばいばーい!ばいばーい!」
ずうっと手を振ってくれるんだもんな・・・。

その日、一日中ポカポカだったのは、五月の陽気のせいだけじゃないね・・きっと


もうひとつ!シアワセモノにしてもらいました♪