どんぶらこの謎を追え!☆

これまでのあらすじw
おとぎ話「桃太郎」のなかで、桃が流れてくる表現がなぜ「どんぶらこ」なのか?
この「どんぶらこ」には隠された謎があるのではないかと常々考えていた三代目は(ヒマダナ、オイw)ある日、弘明寺商店街「スズキフルーツ」の若旦那にスペインの桃「パラグアジャ」の存在を聞くことになる。
この瞬間から三代目の空想(妄想w)のゲートが開き、時空を超えた謎解きがはじまった。
日本を代表するおとぎ話「桃太郎」
スペインの代表的な桃「パラグアジャ」
そして謎の言葉「どんぶらこ」
「桃太郎伝説」にまつわる失われた環(ミッシング・リング)は今!再びつながり始める・・・。
・・・・・・
あらすじ終わり (詳しくは前記事ふしぎなピーチ・パイ☆を参照くださいw)
・・・とまぁ、盛り上がって?きたところで始めたいと思いますw
以下、100%三代目の勝手な空想・妄想ですのでご容赦ください^^;;
「桃太郎」には古来さまざまな解釈がありますが、三代目はお話の成立を16世紀と考えました。
16世紀は大航海時代とも呼ばれ、日本にもポルトガル、そしてイスパニア(スペイン)からの船が多数やってきていわゆる「南蛮貿易」が盛んに行われていました。
当時のイスパニアは植民地からの略奪行為がそのまま国家経済を支えているといった一面をもち、その船乗り達の中には「ならず者」といったような連中もいたはずです。
ある時、一隻のイスパニア船で問題をおこし、船を脱走した「ならず者」の一団がいました。
彼らは日本に上陸し、追手の手の届かない山奥に逃げ込んだのです。
略奪行為が日常茶飯事だった彼らは、ここでもその行為を繰り返し、近隣の村から食料や家畜、家財道具や女性まで奪い去っていきました。
当時の草深い田舎にくらす村人にとって、金髪碧眼で背が高く、潮風で真っ赤に日焼けした彼らはまさに「鬼」に見えたことでしょう。
なすすべもなく怯える村人の前に、一人のイスパニア人が現れました。
☆ ☆ ☆ ☆
『確かにこの川上に連中は去っていったのですね?セニョリータ、いや娘さん。』
「はい・・・あの鬼たちは村を焼き、すべてを持ち去っていきました。お願いです、南蛮のお侍さま。両親の仇をうってください!」
『ご両親を・・・。私と奴らは同国人。申し訳ないことをした。娘さん、あなたのお名前は?』
「小桃でございます。南蛮のお侍さま」
『もとより船を脱走した奴らを処罰するのが私の役目。ご両親の仇はきっと討ちましょう。だがたとえ奴らを討ち果たしても、私が無事に帰れる保障はない。おぉそうだ!同国人が犯した罪のお詫びにもなるまいが、あなたにこれを。』
そういってイスパニア人の騎士は連れてきた家来から小さな袋を受け取ると、娘にそれを手渡した。
『これは私の国の珍しい果物、パラグアジャの種です。堺の商人に渡すつもりであったが、これをそなたに差し上げましょう。』
「では、この種をまいて大事に育て、お侍様のご武運をお祈りしています」
『それではいって参る』
「南蛮のお侍さま!お名前を!!」
『我が名は誇り高きイスパニア騎士☆○×△なり!』
☆ ☆ ☆ ☆
こうしてイスパニア騎士は家来たちを連れて、ならず者追討に川上へと向かっていったのです。
(大丈夫ですか?みなさんついてきてますか?www)
やっと追い詰めた「ならず者」達との激しい戦いの末、イスパニア騎士は辛くも勝利をおさめました。
略奪されていた物資や女性たちも無事保護し、騎士と生き残った3人の家来は帰路につきます。
☆ ☆ ☆ ☆
『私とお前達3人では、とてもこの財宝や家畜、それにご婦人たちを運ぶことはできまい』
「それではお館様、どうなさるおつもりで?」
『ふむ、ここはちょうど川上じゃ。いかだを組んでそれに載せていくとしよう。すまんがパッハロ、お前は一足先に川をくだり村人たちにこの事を知らせてくれないか』
「おやすい御用ですお館様!おい、ペロ!モーノ!お館様をたのんだぞ!」
☆ ☆ ☆ ☆
一足先に村に帰ったパッハロは、小桃をはじめとした村人に、主人の勝利と連れ去られた女達の無事を伝えました。
村人たちの喜んだこと!
やがて、川上から筏にのり、堂々と凱旋してきたイスパニア騎士の名を村人たちは熱狂してさけびました!
「ドン・ブランコ万歳!!」
「ドン・ブランコが帰ってきた!」
「ドン・ブランコ!ドン・ブランコ!」
『村人たちよ!小桃よ!我が名はドン・ブランコ!誇り高きイスパニアの騎士だ!』
「ドン・ブランコ!どんぶらこ!」
『小桃殿、私が無事帰れたのも、そなたの祈りのおかげだ。私と結婚してはくれまいか?』
こうしてドン・ブランコと小桃、3人の家来は村を去り、後にはブランコの残した果物の種が残りました。
村人達が大切に育て、実ってみると日本の桃とは形の違う珍しい桃。
気候風土の違うこの国では繁殖することはなく、何回か実をつけた後枯れてしまいました。
しかし・・・珍しい桃と騎士ドン・ブランコの凱旋、村娘小桃との結婚、そして鬼のような南蛮人たちのことは、長い年月の間に形を変え、物語として受け継がれていきました。
・・・・・・
これが三代目の「桃太郎」と「どんぶらこ」にまつわる空想ですw
(ちなみにドン・ブランコの家来、ペロ、パッハロ、モーノはそれぞれ、犬・キジ・猿のスペイン読みですw)
期待したみなさんごめんなさい^^;;;
でも・・・
この空想を、遥かなスペインの桃、パラグアジャに捧げます。
~おじいさんは山へ柴かりに おばあさんは川へ洗濯に。
すると大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこっこっと流れてきました~